- 日本人の大多数が飛行機を再び利用する意向があるとしています。80%が今後12ヵ月以内に飛行機を利用する予定があると答え、83%が国内でのレジャーを目的として飛行機を利用すると答えました。
- 航空業界の分析を専門とするCiriumによると、日本の国内線フライトは、2022年第1四半期に2019年同期の93%の水準に達する見込みです。
- 最も人気の高い国内旅行先は札幌と沖縄で、東京、福岡、大阪が続いています。
- 最も人気の高い海外旅行先はヨーロッパで、オーストラリア/ニュージーランド、東南アジアが続いています。
- 好きな航空会社に選ばれたのは、全日空、日本航空、ピーチ、スカイマークをはじめとする日本の航空会社が依然として多くなっています。
日本人の大多数には再び飛行機を利用する意向があります。Ciriumの航空サービスの利用に関する意識調査レポートによると、回答者の80%が今後12ヵ月以内に国内で飛行機を利用する予定があり、その目的については83%がレジャーであると答えました。
航空業界の分析を専門とするCiriumは、他の調査対象市場においても、全般的に旅行への意欲が顕著に増大するとしています。一方で日本人は、新型コロナウイルスの潜在的リスクに対し、引き続き警戒感を示しています。
海外旅行はなお厳しい状況にあるものの、日本の国内市場には回復への明るい兆しが見えています。Ciriumのデータでは、日本の国内線フライトの輸送量は現在、2019年の54%の水準となっており、中国を除くアジア太平洋地域の各国国内線の平均値である49%を上回っています。
加えて、Ciriumのスケジュールデータでは、日本国内の2022年第1四半期の輸送量は、2019年同期の93%の水準に達すると予想されています。
国際線フライトは引き続き回復が遅れているものの、国内線の輸送量はパンデミック以前の2019年の水準にまで回復しつつあります。Ciriumの日本を対象にした調査によると、国内旅行で最も人気の高い目的地は札幌と沖縄で、その次に東京、福岡、大阪となっています。
CiriumのCEOであるジェレミー・ボウエンは、次のように述べています。「航空会社にとっての課題は、旅行者に安心して飛行機を利用できると感じてもらうことと、休暇を楽しみたいと考えている人に旅行を促すため、ターゲットを絞った魅力的なサービスを提供することです。それと同時に、観光分野の関係者は協力し合い、地元が休暇の旅行先として注目されるように工夫して、国内旅行者を呼び込む必要があります。」
さらに、今回の調査の分析により、飛行機を利用する意向に影響を与え得るいくつかの要素が明らかになりました。日本の回答者の5人に1人(20%)は、ワクチン接種が十分に行きわたるまではフライトの予約をしないと考えており、一方で半数近く(42%)の人は、新型コロナウイルスの感染者数が減少することによって旅行意欲が促されると答えました。
ジェレミー・ボウエン, Cirium CEO
海外旅行については、半数近く(48%)の回答者が、海外への渡航が許可され次第計画すると答えています。その3分の1の人は、海外旅行先としてヨーロッパを選んでいます。
日本で飛行機を利用する意向が最も強いのは、若年層(18~29歳)のグループでした。3分の2超(68%)の人が、1年以内に飛行機を利用する意向があると答えました。また、半数超(61%)の人が、飛行機を利用して海外旅行に行きたいと答えており、行き先については東南アジア地域を好む傾向がありました。
航空会社の選択については、日本の航空会社を好む傾向が顕著に見られました。最も名前が挙がったのは全日空で、日本航空、ピーチ、スカイマークがあとに続きました。
航空会社を選択する際の動機付けとなる対策については、搭乗中のマスク着用義務、ワクチンパスポートの携行義務、より適切な清掃プロセスの導入が上位に挙げられています。
今回の調査は、独立系の市場インテリジェンス企業であるAudienceNetがCiriumに代わって実施しました。同社は2021年10月18日から25日にかけて、日本国内の2,092人の成人を対象に調査を行いました。報告されたデータの誤差の範囲は、95%の信頼水準でプラスマイナス3%を超えないことが保証されています。