パンデミック時代の10の成長ストーリー
世界の航空会社は2019年の最終四半期に、座席数で14億席相当の出発フライトをスケジュールに組み入れました。2021年の最終四半期には、この数字は30%近く減っています。それでも、パンデミックはいくつかの成長ストーリーをもたらしました。
- メキシコの大手LCCにとっては、アエロメヒコ航空の破産や、アメリカ発メキシコ行きのレジャー客の安定した需要が追い風となりました。
- パンデミック前に急速な成長を見せていたバンブー・エアウェイズは、フリートの堅調な増大を維持しました。
- ライアンエアーは、イタリアにおいて最も顕著な急成長ぶりを示しました。
- 四川航空は自身も成長を遂げたほか、子会社の成都航空を通じて座席数を最も多く増やしました。
- アメリカの超格安航空会社(ウルトラLCC)は引き続き、機材、フライト、座席の数を増やしました。
- スカイ・エクスプレスは、大きく膨らんだギリシャの観光市場でエーゲ航空に挑むべく、A320-NEOをフリートに加えました。
- 吉祥航空とそのLCCユニットである九元航空は、中国で業績を伸ばしました。
航空業界では、アメリカのブリーズ・エアウェイズやアヴェロ航空といった新規航空会社もいくつか誕生しました。しかし、その総座席数は、今回のリストに載るほどの規模ではありません。注目すべきは、大幅に縮小したいくつかの航空会社(例えば、エールフランスKLMとアエロフロート)は、それらの子会社のLCC(トランサヴィア・フランスとポベーダ)において座席数を大幅に増やしたということです。
過去2年間で座席数が最も落ち込んだのはどの航空会社だったのでしょうか?デルタ航空、イージージェット、エミレーツ航空がこのリストの最上位を占めています。他の多くの世界大手航空会社も、僅差でこの3社に続いています。ただし、これは総座席数の点で見た実績です。デルタ航空の落ち込みは、パーセンテージベースで見るとそれほど極端なものではないようです。パーセンテージベースで特に落ち込みが激しかった航空会社は、東南アジアに集中しています。例えば、キャセイパシフィック航空、エアアジア、タイ国際航空などです。
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