第2四半期に長距離国際線座席数の増加率が最も高くなる空港とは?そして減少率が最も高くなる空港は?
主要空港のうち、2019年第2四半期と比較して、長距離国際線座席数の増加率が最も高くなる空港はどこでしょうか。また、減少率が最も高くなる空港はどこでしょうか。今回は、長距離の定義を3,000マイル以上とします。太平洋を横断する路線はもちろんのこと、大西洋を横断する大半の路線がこれに該当します。参考のためにお伝えすると、ドバイ―フランクフルトが約3,000マイルです。
CiriumのDiioによるデータに基づいて国際線座席数が最も多い世界の100の空港を比較してみると、この四半期に長距離国際線座席数の増加率が最も高くなるのは東京の羽田空港でした。これは主に、アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリア、インド、トルコへの新規ルートの就航に伴う発着枠の拡大によるものです。座席数は2019年同期比で43%増となる見込みです。
ギリシャの首都アテネは、長距離の座席数自体はかなり少ないものの、その増加率(42%増)では第2位にランクしました。レジャー需要の増加に応えるため、デルタ、ユナイテッド、アメリカン、エアカナダがアテネへのフライト数を増やしたためです。一方、その対局に位置するのが北京首都国際空港で、座席数はパンデミック以前の73%減という状況です。新しい空港が開港したこともこの減少の一因にはなっていますが、上海浦東空港の減少率も同レベルにあります。
ちなみに、この四半期で長距離国際線座席数が最も多い空港は、ロンドンのヒースロー、ドバイ、ニューヨークのJFKです。
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