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航空会社によるACMIの徹底活用
ACMIというリース形態が主要航空会社にとって不可欠な戦略となっていることを踏まえ、どの航空会社がその専門プロバイダーの機材を徹底活用しているかを考察します。
Cirium Ascend Consultancyのアナリストとコンサルタントによる最新情報の全文をお読みください。Ascend Consultancyのアナリストとコンサルタントは、航空会社、航空機製造・メンテナンス企業、金融機関、保険会社、非銀行系投資家に緻密な分析、解説、予測を提供するエキスパートです。
Cirium Ascend Consultancyのチームをご紹介します。


Team Perspective
Toshimitsu Sogabe
Aviation Consultant
Cirium Ascend Consultancy
航空会社にとって機材、乗務員、整備、保険(ACMI)のリースは、運航面の課題に対処する上でますます不可欠な戦略となっています。新造機材の納入遅延、部品不足につながるサプライチェーンの制約、整備ターンアラウンド時間の長期化、全体的な運航上の制限といった要因が、ACMIソリューションに対する需要を押し上げ続けています。このような状況下で、私たちは、ACMI専門プロバイダーのフリートを徹底して活用している航空会社を評価してみました。
以下の表には、2024年7月(北半球の夏)時点でACMIプロバイダーからの旅客フリートを多く保有していた航空会社上位10社が列挙されています。注意していただきたいのは、Cirium Fleets Analyzerで非ACMIプロバイダーとして分類されている”伝統的な”航空会社は含まれないということです(例えば、フィンエアーは自社保有のA330をカンタス航空にウェットリースしていますし、エア・バルティックはA220をルフトハンザ・グループにウェットリースしています)。
Airlines | Jul-2024 | Fleet from ACMI | |
1 | Lufthansa Group | 35 | E190 E1/E2, CRJ1000, A320 |
2 | THY (Ajet) | 25 | A320, A321, 737 Max 8 |
3 | TUI Group | 24 | A320, 737-800, 737 Max 8 |
4 | VivaAerobus | 21 | A320 |
5 | SAS | 20 | CRJ900 |
6 | Indigo | 16 | A320 |
7 | Air France-KLM Group | 13 | E190 E1, A319, A320, A330-200 |
8 | Condor | 9 | A320, A321 |
8 | Wizz | 9 | A320, 737-800 |
10 | Jet2 | 8 | A320, A321 |
Others | 118 | ||
TOTAL | 298 |
出典: Cirium Fleets Analyzer
上記のリストには、フルサービスキャリア、格安航空会社(LCC)、リージョナル航空会社、貨物を運ぶ航空会社など、多様な組み合わせの航空会社が反映されています。
これとは対照的に、2025年1月(北半球の冬)時点の上位10社には、ACMIの専門プロバイダーからのフリートを増やしたり減らしたりする航空会社がある一方で、完全にリストから外れる航空会社もあり、順位に変動が見られます。
Airlines | Jan-2025 | vs Jul-2024 | |
1 | VivaAerobus | 24 | 3 |
2 | Indigo | 18 | 2 |
3 | Lufthansa Group | 23 | -12 |
4 | SAS | 15 | -5 |
5 | THY (Ajet) | 13 | -12 |
6 | Condor | 7 | -2 |
7 | Air Peace | 6 | 6 |
7 | Air France-KLM Group | 6 | -7 |
9 | Saudia | 4 | -1 |
9 | Air Arabia | 4 | 1 |
9 | El Al | 4 | 1 |
9 | Azerbaijan Airlines | 4 | 1 |
9 | PSA Airlines | 4 | 1 |
Others | 76 | -69 | |
– | TUI Group | 2 | -22 |
– | Jet2 | 0 | -8 |
– | SunExpress | 0 | -7 |
TOTAL | 204 | -94 |
出典: Cirium Fleets Analyzer
ルフトハンザ・グループ、ターキッシュ・エアラインズ(子会社のアジェを通して)、エールフランス-KLMグループ、スカンジナビア航空などのフラッグ・キャリアがACMIプロバイダーのフリートについて、2025年1月にもその数をやや減らしつつ活用を継続している一方で、レジャーおよびツアー系の運航会社がそのようなフリートの使用を大幅に縮小または完全に廃止していることは注目に値します。最も顕著な例はトゥイ・グループです。2024年7月時点では22機の機材を運航していましたが、その大半を2025年1月までにACMIプロバイダーに返却しました。同様に、2024年7月時点ではACMIプロバイダーのフリートを組み込んでいたJet2とサンエクスプレス(それぞれ8機と7機)は、2025年1月までにACMIプロバイダーから調達したフリートの使用を完全に中止しました。これについては、レジャーおよびツアー系運航会社の繁忙期と閑散期の需要の変動が大きいことを考えれば理解できます。これに対し、インディゴは、プラット・アンド・ホイットニー製GTFエンジンの問題に起因する自社所有機およびリース機の継続的な運航停止を補うため、ACMIプロバイダーからのフリートを維持(実際には若干増加)しています。
Operator Region | Jul-2024 | Jan-2025 | Jan-2025 vs Jul-2024 |
Europe | 199 | 87 | 44% |
Africa | 31 | 23 | 74% |
Asia Pacific | 26 | 32 | 123% |
Latin America | 24 | 35 | 146% |
Middle East | 13 | 20 | 154% |
North America | 5 | 7 | 140% |
TOTAL | 298 | 204 | 68% |
出典: Cirium Fleets Analyzer
上記のグラフは、ヨーロッパが、ACMIプロバイダーからのフリートの利用の面でなお最大の市場であることを明確に示しています。興味深いのは、他の大陸に比べて航空部門が比較的小規模であるにもかかわらず、アフリカが第2位の市場になっていることです。アジア太平洋およびラテンアメリカ市場におけるACMI需要の大部分は、インディゴとビバエアロバスが牽引しています。このため、両社を除外すると、これらの2地域におけるACMIプロバイダーからのフリートの使用実績が大幅に減ることになります(トルコは、Cirium Fleet Analyzerでは「ヨーロッパ」に分類)。さらに、ヨーロッパの航空会社は、2025年1月にはACMIプロバイダーからのフリートの使用を大幅に減らしています。 一方、他の地域は全体的に増加していますが、アフリカだけは例外で、わずかに減少しています。これは、航空交通量の季節変動(南半球の国々を含む)や、インディゴのケースで見られたように、ACMIの使用を余儀なくさせる季節以外の課題など、複合的な要因によるものと考えられます。
上述の通り、”伝統的な”航空会社が提供するウェットリースについては評価していないため、この評価が、市場におけるすべてのウェットリース需要の影響を完全に捕捉したものではないという点に留意することが重要です。しかしながら、その範囲内であっても、ACMIの活用に関する航空会社の要件や運航戦略には、明確な違いが見られます。
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格安航空会社に関する専門家の解説:オペレーショナルエクセレンス――トップの格安航空会社が新たな基準を打ち立てる
2024年、いくつかの格安航空会社(LCC)がオペレーショナルエクセレンスのベンチマークを打ち立てました。

Senior Data Analyst
Cirium
効率性と信頼性は飛行機利用を成功させるための礎になるものですが、2024年、いくつかの格安航空会社(LCC)がオペレーショナルエクセレンス(業務運用の卓越性)のベンチマークを打ち立てました。先頭を走るのはスペインのイベリア・エクスプレス(I2)で、年間44,140便のフライトを運航し、84.69%の定時運航率(OTP)を記録しました。第2位となったブラジルのゴル航空(G3)は211,944便を運航し、OTPは84.09%でした。第3位はアズールブラジル航空(AD)で、321,996便を運航して82.42%のOTPを達成しました。これらの実績は航空会社の効率性を際立たせるだけではなく、それぞれの参入市場における重要な役割をも反映しています。
イベリア・エクスプレス(スペイン):ヨーロッパ旅行の効率化を牽引
イベリア・エクスプレス は、ヨーロッパにおける定時性と運航規律の模範として傑出しています。イベリア航空の子会社であるこの航空会社は、パフォーマンスを犠牲にすることなく、手頃な価格の運賃でヨーロッパの主要都市を結んでいます。
イベリア・エクスプレスのフライトの84.69%が定時に到着しており、効率的な欧州内旅行に関するスペインの評価を高めています。
この成果は、同国が航空インフラの近代化を重視し、国際的な旅行者の高い期待に応えていることを裏付けています。ビジネス目的の乗客にとってもレジャー目的の乗客にとっても、イベリア・エクスプレスの運航面の信頼性は、スペインが継ぎ目のない短距離サービスの提供に重点を置いていることを証明しています。
ゴル(ブラジル):南米航空市場の成長を後押し
84.09%のOTPを誇るゴル航空 は、南米で最もダイナミックで競争の激しい航空セクターにおいて、模範的な運航管理を実践しています。ゴルの成功は、空港や南米内外の路線の近代化に多額の投資を行っているブラジルが、世界の航空業界でその地位を高めていることを象徴しています。
ゴルは、大量のフライトを運航しながら高い定時運航率を維持することを通して、運航効率化と急速な市場拡大の両立を可能にする方法を立証したと言えるでしょう。
この一貫性は、顧客の信頼を強化するだけでなく、ブラジルを地域全体の航空モビリティのリーダーとして位置づけるものです。
アズールブラジル(ブラジル):大量運航に強みを発揮
アズールブラジル は、321,996便という並外れた運航数で82.42%のOTPを記録し、驚異的な効率性を示しました。ブラジルで最も著名な航空会社の一つであるアズールブラジルは、高い運航需要と信頼性のバランスをとる技術を習得したようです。同社の定時性に対する徹底した取り組みは、ブラジルの航空業界の要としての地位を確固たるものとしています。非常に広大なネットワークを管理する難しさがあるにもかかわらず、乗客に円滑な定刻通りの旅を保証しているのです。アズールブラジルの実績は、南米の航空インフラが洗練されてきていることを反映しています。
イベリア・エクスプレス、ゴル、アズールブラジルは、オペレーショナルエクセレンスを優先することによって、格安の旅で得られる満足度を高めました。効率性向上に注力する彼らの姿勢は、手頃な価格の運賃にするために信頼性を犠牲にする必要がないことを証明しており、LCCサービスに対する顧客の信頼度も高めています。航空業界に新たな基準を打ち立て、優れた実績を挙げ続けているこれらの航空会社を心より祝福したいと思います。
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専門家の解説:アエロメヒコ航空、2024年のCirium定時運航実績アワードを受賞
メキシコの航空業界に約1世紀にわたって貢献を果たしてきたアエロメヒコ航空が、Ciriumの名誉あるグローバル定時運航実績(OTP)アワードを受賞しました。

Chief Marketing Officer
Cirium
アエロメヒコ航空は2024年、86.70%という素晴らしい定時運航率を達成し、Ciriumの名誉あるグローバル定時運航実績(OTP)アワードを受賞しました。同社はこの年の9月14日に創立90周年の節目も迎えており、メキシコの航空業界への約1世紀にわたる貢献の記念と併せて、2つの重要なマイルストーンを祝うことになりました。
活気あふれる文化遺産と経済的な重要性を有するメキシコは、歴史と伝統に富んだ国です。この国は古代遺跡や賑やかな都心を含めた多様な景観で知られ、ラテンアメリカで2番目に大きな経済大国です。強固なマクロ経済構造と産業の多様性により、メキシコは地域と世界の商業面で重要な役割を担っており、貿易や観光を通じて他国と強い絆を育んでいます。
航空業界は、メキシコの経済統合と接続性を推進する上で中心的な役割を果たしています。アエロメヒコはこの国に深く根差した大手航空会社で、メキシコの国内線市場で39%、国際線市場で47%の大きなシェアを占めています。メキシコの広範な航空市場の年平均成長率(CAGR)は、国内線と国際線の両方の飛行機利用需要の高まりを反映し、2032年まで4.6%で成長すると予測されています。こうした持続的な成長は、主要な航空ハブとしてのメキシコの地位を強化し、貿易、観光、投資を促します。航空業界はメキシコ経済の枠組みにおいて不可欠な役割を果たしているのです。
一貫して卓越した定時運航実績
アエロメヒコは2024年を通して優れた定時運航実績を一貫して示し、いま世界で最も信頼性の高い航空会社のひとつとして認められています。
同年9月のOTPは91.13%で、8月の86.54%からは5ポイント近く改善しました。これらの結果は、アエロメヒコの効果的な運航戦略、綿密なスケジューリング、そして路線ネットワーク全体の遅延を最小限に抑える積極的なアプローチを反映したものです。
アエロメヒコの成功は、最先端技術と効率的なプロセスの基盤の上に築かれた強固なインフラに基づいています。同社は、メンテナンス業務を合理化し、リアルタイムのデータ分析を採用して運航パフォーマンスを監視しています。これにより、運航哲学の根幹であるタイムリーな発着を乗客に保証しているのです。
継続的なフリート拡大
アエロメヒコが2024年に86.70%のOTPを達成できたのは、機材フリートの近代化と技術進歩への戦略的投資によるものです。同社はここ1年間で保有機材を113機まで拡大し、さらに現在16機を発注中です。フリートの機齢は平均わずか7.1年となっており、業界で最も若く燃費の良い機材を運航する会社のひとつです。同社はボーイング737 MAX 8および9、そして787ドリームライナーを含む主な機材買収を通して、業績と環境の持続可能性の面で高い基準を維持しつつ、運航キャパシティを強化してきました。
さらに、先進的なスケジューリングシステムとAIを活用したツールを採用することで、運航の俊敏性を一層高めています。これらのテクノロジーにより、天候に関する問題を含めた潜在的な障害への事前対応が可能になり、定時運航と信頼性における同社の優位性が保たれてきました。
協力的な取り組みと業界のリーダーシップ
今回の定時運航面での栄冠獲得は、アエロメヒコ関係者の職務への献身性と専門能力を証明しました。彼らチームの協力的な努力こそが成功の原動力となったのです。前線のスタッフから運航プランナーに至るまで、アエロメヒコ・ファミリーのすべてのメンバーが、信頼のある効率的なネットワークの構築に貢献してきました。最高執行責任者(COO)であるSantiago Diago氏の指揮の下、同社は効果的な戦略を実行に移し、定時運航実績と全般的な業績を大幅に向上させました。そして、Andrés Conesa最高経営責任者(CEO)の戦略的ビジョンにより、アエロメヒコは成長、イノベーション、そしてワールドクラスの旅客体験を提供することに専心し続けることになりました。彼らのリーダーシップは、全社的な協力体制の下、アエロメヒコを差別化する優れた企業文化を育む上で極めて重要でした。
加えて、同社のハブ空港であるメキシコシティ・ベニート・フアレス国際空港(メキシコ・シティ国際空港)をはじめとする主要空港との強力なパートナーシップにより、その運航能力がさらに強化されました。
今回の受賞は、同社の革新的なアプローチだけではなく、業界の課題に直面した際の回復力と卓越性への揺るぎない努力を反映したものです。
輝かしい実績を挙げたアエロメヒコの全チームを心から祝福します。
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台頭するサウジアラビア――リヤド・キング・ハーリド国際空港が「グローバル」、「大規模空港」両部門のトップに
リヤド・キング・ハーリド国際空港が、Ciriumの2024年定時運航実績(OTP)アワードの「大規模空港」と「グローバル」部門賞の両方を受賞しました。

Advisory Board Member Consultant and former Airline Executive
ここ2、3年、サウジアラビアからは新たな投資や取り組みに関する画期的な発表が数多く行われています。それに加えて今回、同国のリヤド・キング・ハーリド国際空港が、Ciriumの2024年定時運航アワードの「大規模空港」部門と「グローバル」部門の両方を受賞するという偉業を達成しました。
将来に向けて壮大な計画や新たな投資を発表するのは簡単なことですが、リヤド空港は既に卓越した実績を示しており、2024年に追跡された同空港の240,990便、115路線で86.65%の定時出発率を達成しています。同空港は毎日24時間、世界トップクラスのパフォーマンスを通じて航空会社や旅行者に恩恵を与えてきました。定時出発率では2位のリマを2ポイント近く引き離しており、最も近い地域のライバルであるドーハにも5ポイント以上の差をつけました。リヤド空港は、空港内のエアサイドにおけるオペレーショナルエクセレンス(業務運用の卓越性)とビジネスの継続性に常に焦点を当てながら、旅客体験の絶え間ない改善と合わせてスロット(発着枠)の最適化とプランニングにおける利用率を高めることで、世界的に業界をリードしています。
リヤド空港は急成長市場にサービスを提供しており、主要都市リヤドとジェッダを結ぶ空港ペアは、2024年に世界で最も需要が伸びた国内路線となりました。
リヤド空港は急成長市場にサービスを提供しており、主要都市リヤドとジェッダを結ぶ空港ペアは、2024年に世界で最も需要が伸びた国内路線となりました。また、サウディア(SV)を筆頭とするダイナミックな現地航空会社は、ビジネスとレジャーの両面で増大する国内需要に応えるため、積極的にキャパシティを追加しました。GDP成長率は2024年が4.4%、2025年にはそれよりも若干高くなるとそれぞれ予測されており、観光開発への新規投資が膨大な範囲に及ぶことを考えれば、航空業界の成長率は年率10%を軽く超えるとみられます。SVの2024年の座席数は9.8%増加し、137機の強力な同社フリートには6機が新たに追加されました。
サウジアラビアの格安航空会社であるフライナスとフライアディール(SVの子会社)もキャパシティを増やし、今後の拡大計画を意欲的に進めています。フライナスは30機のA330を含む280機を既に発注し、一方のフライアディールは5月に51機のA320ファミリーの発注を発表しています。
今回、「空港」部門でこれほど決定的な勝利を収めたことは、リヤド空港に携わるすべての人々にとって誇りであり、サウジアラビア王国の航空事業のさらなる拡大に向けて良い兆しとなります。
同国の目標は、2030年までに3億3,000万人の国際線・国内線の旅客数を達成することです。リヤド空港では2025年のある時点で、サウジアラビアの新しいフラッグ・キャリアであるリヤド・エアが就航します。リヤドを拠点とするリヤド・エアは、急成長するサウジアラビア市場に国際線サービスを提供するとともに、他のハブ空港経由のトランジット輸送を分け合うもう一つの航空会社となります。
リヤド・キング・ハーリド国際空港は2024年、サウジアラビア国内外の新旧の業界関係者や企業にとって模範になるような、真に優れた業績を残しました。 私たちCiriumは、リヤド空港チームの偉業に敬意を表するとともに、彼らによる今後の大きな成長への挑戦を見守っていきたいと思います。
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日本航空――定時運航、品質、ワールドクラスのサービスの象徴
私たちは、2024年の定時運航実績(OTP)において、日本航空(JAL) をアジア太平洋(APAC)地域のトップエアラインとして発表できることを光栄に思います。

Senior Data Analyst
Cirium
私たちは、2024年の定時運航実績(OTP)において、日本航空(JAL)をアジア太平洋(APAC)地域のトップエアラインとして発表できることを光栄に思います。同社は2024年8月に発生した台風7号と台風10号の影響による顕著なフライトの乱れや遅延を乗り越え、全314,774便の運航において80.90%という並外れた定時到着率を達成しました。この2つの台風は当時、日本各地でフライトの大幅な遅延や欠航を引き起こしています。今回の栄誉は、JALの運航技術の優秀さだけではなく、乗客に信頼性の高い世界クラスのサービスを提供するというJALに深く根差したコミットメントを反映したものです。
JALが達成した高いOTPには、1951年の創業時から大切にしてきた、航空会社に不可欠な正確さとサービスの品質に対する真摯な姿勢が示されているのです。
70年以上の歴史を持つJALは、効率性、安全性、顧客満足度を一貫して優先してきました。これらの指針を通じて、同社は世界の航空業界のリーダーとして、また誠実な運航を実践する代表的企業として高い評価を得ています。
運航の正確さを示す数値に限らず、JALは世界の航空業界に対する大きな影響力を持っています。日本の活気ある首都であり、世界で最も忙しいハブ空港のひとつでもある東京に戦略的に位置するJALの運航路線は、APACとその他の地域を結ぶ重要なリンクを形成しています。その広範な路線ネットワークは、旅客の移動だけでなく、貿易や経済協力をも促進し、世界市場をつなぐ重要なプレーヤーとしてのJALの役割を確固たるものにしています。さらに、JALの総合的な企業ビジョンは持続可能性とイノベーションにも及んでおり、世界の航空業界全体の基準であり続けています。
JALの実績向上には、明らかに日本の文化的枠組みが重要な役割を果たしています。この国は時間厳守、綿密な計画、技術革新を重視することで世界的にも有名です。それらの特性がJALの日々の運航業務にも常に表れているのです。
日本の名高い鉄道網や航空システムといった運輸セクターは、信頼性の向上に専心する比類なき姿勢を象徴しています。
この文化的な思考法がJALのアプローチに色濃く反映され、継続的な改善と精度に強くこだわる性質を育んできました。
さらに、JALがリーダー企業として台頭した背景には地理的要因もあります。主要な経由地域に位置する日本はアジアへの重要なゲートウェイとしての役割を担っており、JALはその高い接続性と効率性を生かして運航することができます。東京にある本社は、日本の分厚い技術インフラの恩恵を受け、OTPと乗客体験を向上させる最先端のソリューションの導入を後押ししています。
こうした認識のもと、JALはAPAC地域でのリーダーシップを強化するだけではなく、品質と信頼性に対する日本の献身的姿勢を象徴する存在にもなっています。そして、伝統と革新、そして航空業界のあらゆる側面における卓越性への揺るぎないこだわりを調和させることで何が達成できるのかを、旅行者にもステークホルダーにも自ら例示しているのです。
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アエロメヒコ航空が2024年の定時運航実績アワードを受賞
2025年2月11日、メキシコシティ(メキシコ) – 航空アナリティクスの世界的リーダーであるCiriumは、2024年の定時運航実績(OTP)のグローバル航空会社部門賞をアエロメヒコ航空に授与しました。

Ciriumの最高経営責任者(CEO)であるJeremy Bowenが、アエロメヒコのCEOであるAndres Conesa氏に同賞を授与しました。 2部構成で行われたセレモニーには、メディア・報道関係者、政府当局関係者やその他のステークホルダーおよび従業員らが出席しました。
また、アエロメヒコの最高執行責任者(COO)であるSantiago Diago氏、顧客体験・デジタル担当最高責任者であるAndres Cataneda氏も出席し、同社の2024年における運航面のハイライトや2025年の展望について説明しました。アエロメヒコは2024年、一貫して優れた定時運航実績を示しました。 航空業界で最も信頼される航空データと航空アナリティクスの情報源であるCiriumは、航空会社が業界の難題に直面する中、その革新的手法、回復力、卓越性実現への揺るぎない献身を称えることに誇りを抱いています。

「今日、私たちは2024年に世界で最も時間に正確なグローバル航空会社として認められました。メキシコの航空史上、そして多くの人から愛されている当社にとって、画期的な出来事です。当社が運航した約197,000便のうち、86.7%が定刻に到着しました。加えて、計画した運航の99.32%を遂行できました。これらの実績は、業務プロセスの改善、機材の近代化、最新技術の導入、航空当局や空港、サービス・プロバイダーとの連携強化など、当社が多大な努力を積み重ねてきた結果であると自負しています。そして何よりも、アエロメヒコ航空を象徴する最も貴重な資産、つまりここで働く人材の素晴らしい才能を反映した結果なのです。私たちはお客様に最高のサービスを提供し、それぞれの旅を特別な体験にしていただけるよう、これからも日々努力を続けます」――アエロメヒコ航空CEO、Andres Conesa氏

「今回の結果に関して、重要なことが二つあります。第一に、2024年のグローバル航空会社カテゴリーで最上位ランクに入った企業のOTPの数値は、信じ難いほどに拮抗していました。アエロメヒコは86.7%のOTPを記録し、2位の航空会社をわずかに0.35%上回りました。このランキングでは、毎日の運行、そしてすべてのフライトがいかに重要であるかが浮き彫りになっています。 そして二番目に強調しなければならないのは、アエロメヒコがこの4年間でOTPを大幅に改善させたことです。 同社の2021年のOTPは70.15%でした。 ところが、2022年は4.7%増の74.86%となりました。 その後、2023年には2.6%増の77.48%、2024年には素晴らしいことに9%増の86.7%となったのです。Ciriumを代表して、Andres Conesa氏とアエロメヒコ・チーム全体に対してその成功を祝福し、2025年の幸運を祈ります」――Cirium CEO、Jeremy Bowen
Ciriumのアワード分析では、定時運航とは予定されたゲート到着時刻から15分以内の時間差で到着するフライトと定義されています。空港の場合は、フライトが出発予定時刻から15分以内の時間差で出発することを指します。
メディアに関するお問い合わせ: media@cirium.com.
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航空会社の定時運航実績の改善が排出量削減につながる
Ciriumによる先駆的なEmeraldSkyの排出量測定法を通じて、航空会社の定時運航実績(OTP)とフライト排出量の削減との間に密接な関連性があることが明らかになりました。

Senior Director – Market Development
Cirium
航空ファンにとって、緻密に組まれた運航スケジュールほどエキサイティングなものはありません。しかし、飛行機で時間通りに移動することが、気候変動との闘いに本当の変化をもたらすとしたらどうでしょう?Ciriumによる先駆的なEmeraldSkyの排出量測定法を通じて、航空会社の定時運航実績(OTP)とフライト排出量の削減との間に密接な関連性があることが初めて明らかになりました。この革新的な分析法は、スケジュールの信頼性がいかに持続可能な飛行の実現に直接貢献できるかを示す上で非常に画期的です。
EmeraldSky はありふれた排出量測定法ではありません。これは、各フライトのCO2排出量を推定する際に、さまざまな変数の配列を考慮に入れる高度なツールです。航空機のタイプやエンジンのシリーズから、ウィングレットのデザイン、旅客や貨物のペイロード(有償搭載量)、さらには機体の機齢に至るまで、すべてが因子として織り込まれています。重要なのは、EmeraldSkyにはゲートや滑走路の時間などのリアルタイムデータも含まれており、飛行機がタキシング(地上走行)や飛行に費やす時間を正確に記録できるという点です。この高い水準の精度により、EmeraldSkyは従来の距離ベースの排出量ツールとは一線を画しています。
なぜそれが重要なのでしょうか?それは、機材が空中や地上にいる時間は燃料燃焼に直接関係し、それゆえにCO2排出量にも影響するからです。
フライトのあらゆる段階における効率化は、乗客にとっての利便性向上だけではなく、航空関連業界の環境フットプリントの削減にもつながります。
Ciriumによる分析は、OTPと排出量のトレンドの関係を追跡することで、フライトのあらゆる段階における効率化が、乗客にとっての利便性向上だけではなく、航空関連業界の環境フットプリントの削減にもつながることを明らかにしました。
Ciriumは、短距離のメインラインフライト(1,500km未満)の運航数量が多い空港ペアを分析し、2019年7月から2024年7月までのデータを比較しました。そして、OTPの改善が平均飛行時間と排出量の大幅な削減と一致した8路線を特定しました。一方、9路線は区間時間(セクタータイム)の延長、排出強度の増加、OTPの低下を示しました。
その相関関係は明らかで、定時運航率が高いほど炭素強度が低くなっています。端的に言えば、フライトが予定した時間通りに運航されれば、排出量は減少するのです。
この分析結果からは、航空交通管理(ATM)における非効率性に対処することの重要性が浮かび上がります。例えば、ヨーロッパ本土上空の国家管理空域の統合が遅々として進まないことは、ボトルネック(障壁)としてよく知られています。そのような非効率性は、燃料消費と排出量を増加させるだけではなく、航空会社のOTP改善能力をも制限することになります。この種の課題を解決できれば、環境と運航実績の双方に好影響をもたらす可能性があるのです。
このことは航空業界のステークホルダーや業界リーダーにとって、オペレーショナル・エクセレンスがいかに持続可能性の目標と合致しうるかを示す説得力のある証拠となります。OTPを改善することは、乗客の満足度を高めるだけでなく、飛行機利用をよりスマートに、より環境に優しく、さらには地球の未来にとってより良いものにすることでもあります。CiriumのEmeraldSkyは、この重要な関係性を深く理解する道を開き、より持続可能な空を目指す過程において一分一秒が重要であることを証明しました。
OTPの改善でCO2強度が低下
(有効座席キロあたりの排出CO2のキログラム)2024年7月と2019年7月の比較(選択された運航ルート)


CiriumのEmeraldSkyが航空業界の環境保護推進とクリーン化を可能にする方法について詳しく知るには EmeraldSky Aircraft & Flight Emissions をご覧いただき、当社の専門家との面談をご予約ください。
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2025年の旧正月――中国本土の旅行最盛期、日本がタイに代わり海外市場トップに
毎年旧正月になると、中国本土の飛行機旅行は最も忙しくダイナミックな時期を迎えます。

筆者: Pang Yee Huat
Solutions Consultant at Cirium
- 国際線の座席キャパシティが25%増と大きく伸び、総座席数は4%増に
- 北京―上海線が上海―広州線を抜き国内線トップに
- 国際線の最上位市場は日本、タイ、韓国

毎年旧正月になると、中国本土の飛行機旅行は最も忙しくダイナミックな時期を迎えます。この期間のキャパシティの動向を詳しく見てみると、着実な成長ぶりと需要の移り変わりが浮かび上がります。中国本土の旅客輸送の総キャパシティは前年比4%増となりましたが、これは国際線のキャパシティの25%増という顕著な伸びに後押しされたものです。一方の国内線キャパシティは、2024年の水準と一致しています。これらの変化は、今回の祝祭シーズンで高まる需要に適応する航空業界の回復力と進化する性質を如実に示しています。

2025年の国内の航空輸送キャパシティは、2024年の水準と比較すると横ばいとなっていますが、国内の最も利用の多い路線では大きな変化が見られます。北京―上海虹橋(PEK―SHA)、上海浦東―ハルビン(PVG―HRB)、成都―深圳(CTU―SZX)といった主要路線では、キャパシティが顕著に増加しています。中でも北京―上海虹橋線は、上海虹橋―広州線を抜いて2025年の国内線のトップに躍り出ました。また、上海浦東―ハルビン線は2025年に前年の11位から7位に上昇しました。深圳宝安(SZX)は、今年の旧正月期間の国内線トップ10に4路線がランクインしており、際立った好調ぶりを示しています。

一方、国際線のキャパシティは増加基調を維持しています。日本、マレーシア、ベトナムの主要3市場が特に堅調です。日本はタイを抜いて中国本土にとっての最上位の国際線市場となり、その増加率は59%にも及びました。この増加傾向は、既存路線のキャパシティ増だけではなく、昨年以降に開設された新規路線数が46%の大幅増になったことが要因となっています。
もう一つの成長市場であるベトナムも中国本土への路線が35%増加しており、2024年の35路線から2025年には47路線に拡大します。こうした新路線の中で興味を引かれるのは、青島航空のハイフォン―南寧(HPH―NNG)線で、これは中国本土とハイフォンを結ぶ唯一の路線です。これらの動向は、海外旅行がますます身近になっていることを浮き彫りにしています。

中国系航空会社は、旧正月期間中も引き続き国際線のキャパシティを独占している状態です。国際線の総キャパシティのうち、中国東方航空、中国南方航空、中国国際航空の3社が合計で39%のシェアを占めています。この独占状態は、今年の祝祭シーズンに国内・国際線の飛行機利用需要が急増する中、その需要に応える上で中国の航空会社が極めて重要な役割を担っていることを映し出しています。
旧正月の時期には、中国本土における飛行機利用の広範な回復と変化についての深い知見を得ることができます。旅行者が最愛の人と再会したり、新たな旅行先を模索したりする中、航空会社のキャパシティ拡大と新規路線の開設は、近い将来により大きな機会と接続性をもたらすことでしょう。
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CiriumがAerlytixと戦略的パートナーシップを締結、航空ファイナンス分析を強化へ
この提携により、金融サービスプロバイダーやリース会社のデータ分析機能が強化され、広範な知見を得るとともに、資産・リスク管理のシナリオ評価やレポート作成により容易かつ迅速に対応できるようになります。
世界で最も信頼されている航空分析の情報源であるCiriumはこの度、Aerlytixとの新たなパートナーシップの締結について発表しました。この提携により、金融サービスプロバイダーやリース会社のデータ分析機能が強化され、広範な知見を得るとともに、資産・リスク管理のシナリオ評価やレポート作成により容易かつ迅速に対応できるようになります。
航空業界では今、より頻繁にレポートを提供し、有効な市場ソリューションを実現するための指標を利用できるようにすることへのニーズが高まっています。今回のパートナーシップは、Ciriumのアナリティクスへの投資とも相関しながら、革新的で透明性の高いデータソリューションを通して、そうした課題への取り組みをサポートしようとするものです。Ciriumは、航空ファイナンスにおける革新的なデータ分析、そして投資戦略および資産管理を支援するデジタルプラットフォームの分野にとって、2025年は極めて重要な年になると予想しています。

CiriumのCEOであるJeremy Bowenは、次のように述べました。「Aerlytixとのパートナーシップは、データとアナリティクスのイノベーションに対するCiriumの継続的な投資と組み合わせることにより、航空ファイナンスの改革推進に向けた取り組みを強化するものです。航空業界は今、より厳格な財務報告、監視の強化、資金調達へのアクセスの改善といった重圧にさらされています。フリートの近代化と航空機の売買を促進するためには、こうした課題への取り組みが不可欠です。
その上で必要となるのは、効率性、透明性、データの安全性の向上です。金融機関がそのような需要に応え、よりスマートな財務戦略を構築するにあたっては、航空データ分析におけるCirium独自の専門知識が大きな力となります」
Ciriumはダブリンに本社を置く航空テクノロジー企業Aerlytixと独占的な関係を構築し、同社の先進的なデジタルプラットフォームを通じて、航空関連の金融機関に対し、メンテナンス調整後のバリュエーション、機材1機ごとのシナリオベースのフライフォワード分析、ポートフォリオのバリュエーションレポートへのアクセスを提供します。
この新しい統合型サービスは、Cirium Ascendの包括的なデータを組み込むことで、CiriumとAerlytixの総合力を活用するものです。このデータは機材フリート、価値、メンテナンスの費用、引当金、間隔をカバーしており、Ascend Consultancyの定評ある機材評価の専門知識とともに、Aerlytix独自のSaaSプラットフォームに統合されます。

AerlytixのCEOであるAlan Doyle氏は、次のように述べました。「この統合型サービスは、航空関連の金融サービス市場において、資産ポートフォリオに関する意思決定をデジタル化し、ファイナンスおよび技術ワークフローにアナリティクスを継ぎ目なく組み込むことを可能にします。私たちはCiriumとの提携を通して革新的な取り組みを推進し、ポートフォリオ評価における新たな基準を設定できることを嬉しく思います」
航空機ファイナンス市場におけるデータ分析の進化を促すためのCiriumの取り組みは、機材ポートフォリオのフライトおよび地上活動の追跡、航空機の資産クラスごとの主要な価値および流動性指標のモニタリングとベンチマーキング、さらに航空機のCO2排出量の分析を可能にする革新的なツールへの最近の投資へと広がっています。また、Ciriumは、Snowflake Softwareのようなプラットフォームを通じて利用可能なデータウェアハウスなど、包括的なデータへのシームレスかつ革新的なアクセスを企業に提供するための新技術も導入しています。
メディアに関するお問い合わせ:media@cirium.com
Ciriumについて
Cirium®は航空分析の情報源として世界で最も信頼されています。強力なデータと最先端の分析を提供し、幅広い業界関係者をサポートしています。航空会社、空港、旅行会社、OEM、金融機関が業務を最適化し、十分な情報に基づいた意思決定を行い、収益増大を加速させるために必要となる明瞭性とインテリジェンスを提供しています。
Cirium®はRELXの事業であるLexisNexis® Risk Solutionsの一部であり、専門家およびビジネス顧客向けに情報をベースとした分析と意思決定ツールを提供しています。RELX PLCの株式は、ロンドン、アムステルダム、ニューヨークの各株式市場において、以下のティッカーシンボルを使用して取引されています。ロンドン:REL、アムステルダム:REN、ニューヨーク:RELX
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Aerlytixについて
Aerlytixは、最先端のSaaS製品を世に送り出し、世界中の航空ファイナンス業界を変革しています。テクノロジー、データ、高度なモデリングの力を活用することにより、大幅な生産性向上を実現し、航空関連投資の意思決定に正確さと明確さをもたらしています。そのアクティブなユーザーベースに支えられながら継続的な発展を遂げ、世界中の業界をリードするリース会社、航空ファイナンスの取引銀行や航空機投資家に選ばれる技術ソリューションになりつつあります。
詳しくは、LinkedinでAerlytixをフォローしていただくか、ウェブサイト(aerlytix.com)をご覧ください。
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Cirium Ascend Consultancyが10回目のAppraiser of the Yearを受賞
2025年、Ciriumは航空機鑑定分野における比類なき専門性を評価され、3年連続でこの名誉ある賞を受賞しました。
ロンドン、2025年1月14日―世界で最も信頼されている航空アナリティクスの情報源、Ciriumの一員であるCirium Ascend Consultancyは、Airline Economicsの栄誉ある「Appraiser of the Year」を昨夜の授賞式で再び獲得しました。
これはCirium Ascend Consultancyにとって10回目の栄冠です。航空コンサルタンティングにおける比類のない専門知識を実証し、卓越性、透明性、正確性の確立へのたゆまぬ努力を象徴しています。

毎年恒例のこの賞は、航空ファイナンスおよびリース部門で最も優秀だった企業、個人、取引を称えるものです。アイルランドのダブリンで開催されたAirline Economics誌の「Aviation 100 Global Leaders Award 2025」の場において、Cirium Ascend ConsultancyのグローバルヘッドであるRob Morrisに授与されました。
2025年も栄えある受賞となりましたが、1社で10回も受賞したのは初めてのことです。これは、業界の主要企業の戦略を形にしてきたCirium Ascend Consultancyの価値ある洞察的知見が評価された結果だと言えるでしょう。
Ciriumは、市場の見通しを理解し、リスクを見極め、機会を特定するために必要な評価と分析を提供してきました。この賞への投票者は、正確、タイムリーで洞察力にあふれるCiriumの航空機鑑定を高く評価しました。

Cirium Ascend ConsultancyのグローバルヘッドであるRob Morrisは、次のように述べました。「2025年に10回目のAppraiser of the Yearを受賞し、身の引き締まる思いです。当社の歴史に刻まれる素晴らしい節目を迎えることができました。
この名誉ある受賞は、業界からの厚い信頼と信用を象徴するだけではなく、Ascend Consultancyチームの2024年における専心と献身が賞賛された結果でもあります。2024年はOEM、リース会社、そしてより広範なサプライチェーンにとっては不安定な1年でしたが、私たちは独立した透明性の高い知見を顧客に提供し、卓越した努力を続けてきました」
Cirium Ascend Consultancyの貢献は鑑定にとどまらず、リスク管理、資産追跡、持続可能性評価といった航空アナリティクスのさまざまな側面に及んでいます。その革新的なソリューションにはCO2排出量のベンチマーキングや燃料消費量分析などが含まれており、航空業界がより持続可能な未来に移行するのを支援するという誓約が反映されています。
世界中にチームを持ち、業界最大のISTATおよびASAの認定鑑定士を擁するCirium Ascend Consultancyは、2025年に業界の分析と改善をさらに推進しようとしています。
Cirium Ascend Consultancyの詳細についてはこちらをご覧ください。
メディアに関するお問い合わせ:media@cirium.com
Cirium Ascend Consultancyについて
シリウムの1部⾨であるCirium Ascend Consultancyは、商業航空業界で成功する戦略の基礎となり、その戦略を推進する上で役に⽴つ、市場有数の専⾨知識を提供しています。経験豊かなコンサルタントと分析担当者で構成された世界規模のチームとともに、戦略的投資に直接の影響を与え、航空が成⻑する道を開く総合データ、専⾨的なインサイト、お客様に合わせたサービスをお届けします。
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APACにおける2024年の飛行機利用を分析する――明るい兆しと残された課題
2024年はアジア太平洋地域における飛行機利用の面で特筆すべき年となり、とりわけ国際路線の著しい成長が見られました。今年はどの市場がトップパフォーマーになるでしょうか?

著者:Pang Yee Huat
Solutions Consultant at Cirium
2024年はアジア太平洋地域における飛行機利用の面で特筆すべき年となり、とりわけ国際路線の著しい成長が見られました。今年はどの市場がトップパフォーマーになるでしょうか?
APACにおける国別国際線旅客輸送量の上位10路線

2024年の最初の8ヵ月間、日本は最も混雑する目的地の一つであり続け、韓国、中国、台湾を結ぶ路線が旅客輸送量のトップ3にランクインしました。日本と韓国、台湾を結ぶ路線の旅客数が2桁台の力強い伸び率を示した一方で、中国と日本を結ぶ路線の旅客数は25%減という顕著な下落率となりました。この減少ぶりは、座席キャパシティの21%減という数字にも表れています。全体として、中国発着の国際線座席キャパシティは、新型コロナウイルスのパンデミック前の2019年の水準から28%減と回復が遅れ続けています。中国に接続するすべての主要路線で減少が見られ、旅客輸送に関する課題を引き続き提起しています。 2024年の最初の8ヵ月間、日本は最も混雑する目的地の一つであり続け、韓国、中国、台湾を結ぶ路線が旅客輸送量のトップ3にランクインしました。日本と韓国、台湾を結ぶ路線の旅客数が2桁台の力強い伸び率を示した一方で、中国と日本を結ぶ路線の旅客数は25%減という顕著な下落率となりました。この減少ぶりは、座席キャパシティの21%減という数字にも表れています。全体として、中国発着の国際線座席キャパシティは、新型コロナウイルスのパンデミック前の2019年の水準から28%減と回復が遅れ続けています。中国に接続するすべての主要路線で減少が見られ、旅客輸送に関する課題を引き続き提起しています。
日本は依然として最も混雑する目的地の一つだったのですが、中国の国際線座席キャパシティはパンデミック前の2019年の水準から28%減っており、回復が遅れ続けています。
一方、ベトナム―韓国線は順調な成長ぶりを示しています。その旅客輸送量は15%増加し、2024年1月から8月にかけての座席キャパシティは2019年同期比で11%増加しました。この8ヵ月間には、ニャチャン―清州、ダラット―釜山、フーコック島―清州、フーコック島―釜山、カントー―ソウルの5路線が新たに開設されました。この市場ではベトジェットエア(VietJet Air)が圧倒的な存在感を示しており、総座席数390万席のうち110万席を同社が提供しています。これに続くのは、大韓航空の57万8,000席、次いでベトナム航空の50万席です。
同様の成長ぶりが見られたもう一つの市場はインド―アラブ首長国連邦線で、2019年から2024年にかけて旅客輸送量と座席キャパシティがともに15%増加しました。この成長の原動力となった要素は、インディゴ(6E)とエア・インディア・エクスプレス(IX)がそれぞれ55%増と21%増の座席キャパシティを投入したことと、エア・アラビア・アブダビ(3L)の新規参入の結果、アラブ首長国連邦(UAE)発インド行き路線に40万7,000席がさらに加わったことです。
APACにおける国別国際線座席キャパシティの上位10路線

2025年第1四半期のアジア太平洋路線における予定座席数の上位10路線を分析すると、ほとんどの主要市場がパンデミック以前の水準を突破し、現在は成長段階にあることが明らかになります。注目されるのは、韓国―ベトナム線やインド―アラブ首長国連邦線といった路線が力強い上昇傾向を維持していることです。この2路線の座席キャパシティはそれぞれ27%と20%、増加しています。
しかし、中国はこの上昇傾向の例外になっています。タイ、韓国、香港への主要国際路線は2019年の水準をなお大幅に下回っており、タイへの輸送量は依然として22%減の状況です。回復の可能性はあると思われますが、今後も市場の需要や国家政策の変更、さらに広範な経済条件を含め、さまざまな要因によって実績は大きく左右されるでしょう。とはいえ、適切な条件が整ってくれば、緩やかな回復が見えてくる可能性があります。
中国発の主要国際路線は2019年の水準を大幅に下回っています。回復は市場の需要、政策変更、より広範な経済状況などの点で適切な条件が整うかどうかにかかっています。
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- 飛行中の排出ガス
データの活用:CiriumのEmeraldSky Analyticsでフライトの排出傾向を解明する
最先端のフライト排出量分析プラットフォームであるEmeraldSky の最新データは、現在のフライト排出トレンドにまつわる包括的概要を提供します。
フライトに起因する排出ガスが環境に与える影響を理解することは、航空業界のステークホルダーにとって極めて重要です。最先端のフライト排出量分析プラットフォームであるEmeraldSkyの最新データは、現在のフライト排出トレンドにまつわる包括的概要を提供します。注目すべきは、イギリス国内市場の1フライトあたりの排出量が過去5年間で18%増加していることです。同様に、イギリス―日本線のフライトは、主にロシア空域の閉鎖に伴う飛行時間の延長により、1フライトあたりの排出量が21%増加しました。
こうした統計は、現在の業界慣行に影響を与える要因が複雑に絡み合っていることを浮き彫りにしています。ロシア空域の閉鎖により、多数の航空会社がより長距離の路線を選択せざるを得なくなり、結果として燃料消費量、ひいては排出量にも影響を及ぼすようになっています。しかしながら、この課題は、効率性の低い旧型機材の退役を含めた技術の進歩によって解決されつつあります。特に英米間の大西洋横断路線における次世代ジェット機への移行により、2024年夏には1フライトあたりの排出量が新型コロナウイルスのパンデミック前と比較して7%減少しており、定期便の数の全体的な増加にもかかわらず、CO2総排出量も減少したのです。
特に英米間の大西洋横断路線における次世代ジェット機への移行により、2024年夏には1フライトあたりの排出量が新型コロナウイルスのパンデミック前と比較して7%減少しており、定期便の数の全体的な増加にもかかわらず、CO2総排出量も減少したのです。
航空業界内の専門家の意見をみても、これらの結果が裏付けられています。Ciriumの市場開発担当シニアディレクターであるAndrew Doyleは、排出量を軽減するために革新的な技術を統合することの重要性を訴えています。

「地政学的な要因が大きな課題となる一方で、航空機の近代化を目指す航空業界の取り組みは、持続可能性に対する私たちの積極的なアプローチを証明しています」
航空業界は今後、変革の時を迎えます。航空機の効率性を高め、代替燃料を追求するためには、研究開発への継続的な投資が不可欠となります。ステークホルダーは、これらの洞察的知見を活用して事業戦略に磨きをかけつつ、地球環境の目標に沿った持続可能な慣行に焦点を当てることが求められるのです。
航空業界が進歩を遂げる中、そのようなトレンドを理解することこそが、企業、旅行者の双方にとって重要になります。情報収集力と適応力を維持することで、企業は複雑なフライト排出量の問題に対処し、事業の成長と環境に対する責任のバランスを確保することができるのです。
本稿で使用したEmeraldSkyのデータの概要については、Emissions Calculations Overview (排出量計算の概要)をダウンロードしてください。
その方法論についてより深く知りたい方は、Cirium.com/EmeraldSkyをご覧いただくか、またはこちら から当社専門家との面談をぜひご予約ください。