世界の座席数のトレンド
驚くべきことに、来月に定期旅客便サービスの実施を計画している約3,600の空港のうちの43%は今年、2019年よりも運航座席数が増える予定です。これには、非常に小規模な空港もいくつか含まれています(例えば、アラスカのホリンズはわずか2座席の増加です)。また、2019年4月より後に開港した少数の空港(北京、成都、ベルリンの空港など)も含まれています。それでも、このように座席数が増える空港の割合がかなり高くなっていることは、ルフトハンザドイツ航空のCEOである Carsten Spohr氏が、同社の最近の決算発表で「積もり積もった需要が今、溢れそうになっている」と述べた理由にもつながります。
ここでは、3月7日(月)の時点で、翌4月に2019年4月と比べて最も座席数が増えている上位の空港を列挙しています。さらに、最も座席数が減った空港も順に示しています。(上述した新規に開港した空港は含めていません。ベルリンの旧空港については座席数が減った空港のカテゴリーから除外しましたが、継続的に稼働している北京首都国際空港は含めています)。なお、座席数を比較する際、休日向けシフト(特に復活祭シーズン)が多少の影響を与える可能性がある点にご注意ください。しかし、影響があるといっても、座席数の回復が進行中であるという肝心な点を帳消しにするほどではありません。
重要なのは、座席数の回復が、常に需要の回復と同じようなものであるとは限らないということです。それは、中国のケースに特徴的に表れています。中国の空港は、座席数が増える空港のリストの方にいくつも入っています。これらの座席の多くは、中国の航空会社のロードファクター(有償座席利用率)に表れている通り、空席で運航されています。一方で、広大なアメリカ市場においては、マイアミとオースティンが際立った数字を示しています。興味深いことに、ロシアのサンクトペテルブルグも、このリストにもう少しで載るところでした。最近のウクライナでの紛争が起こる以前には、座席数を大きく伸ばすと見込まれていたのです。
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