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即時分析, 航空機業界の動向予測

即時分析:エアアジア・グループにとって、特に利用客が多い空港は?

October 27, 2022

エアアジアの主要市場の様子。

Cirium Aviation Analytics - on the fly

エアアジア・グループにとって、特に利用客が多い空港は?

20年前、エアアジアの保有機材はわずか2機でした。しかし現在、同社はアジア各国からの運航路線を有する世界最大級のローコストキャリア(LCC)となっています。外資規制の関係上、複数のジョイントベンチャーの航空会社を運営し、それぞれ独自の運航証明書を取得しています。エアアジアのネットワークには、独自の所有構造を有しながらも、運航やブランド面で同グループと密接な結びつきがある長距離路線重視の航空会社、エアアジアXも含まれています。

Ciriumのデータツールを活用すると、IATAコードをグループ化することにより、エアアジアの系列航空会社ユニットをまとめて閲覧することができます。例えば、CiriumのフリートデータベースであるAircraft Fleets Analyzerで確認すると、グループ全体で計143機(9月12日時点)が現役で使用されていることがわかります。このデータベースには、マレーシア、タイ、インドネシア、フィリピン、インドにあるエアアジアの関連会社と、エアアジアXおよびその関連会社が含まれています。エアアジアは、かつて日本でも小さな航空ベンチャー会社を運営していました。

また、CiriumのDiioを使用すると、同グループ全体の接続ネットワークを見ることもできます。当然のことながら、エアアジアの本拠地のあるクアラルンプール空港は、同社にとって最も利用客の多い空港です。しかし、現在ではバンコクの主要2空港の両方に就航しており、両空港を合わせると、他のどの都市よりも多くの座席を提供しています。フィリピンの首都マニラも、同社にとって重要な市場の一つです。下図に示したように、エアアジア・インディアのベンガルール市場は、パンデミック以降、その重要性を増しています。同じことは、インドネシアの首都ジャカルタにも言えます。

エアアジアの主要市場は、パンデミック後、つい最近になって再開されたばかりです。現在の第4四半期(10-12月期)、グループ全体の総座席提供数は、2019年第4四半期から26%減少しています。しかし、最近になって、エアアジアがエアバスに対して362機のA321neo(2024年から2035年の間に納入)を発注することが確定しており、今後の成長が期待されます。

ソース:Diio by Cirium, data queried on Sep. 12, 2022.
Analysis includes AirAsia, ThaiAirAsia, AirAsia Philippines, AirAsia Indonesia, AirAsia India, AirAsia X, Thai AirAsia X, Indonesia AirAsia X and AirAsia Japan.

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