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即時分析, 航空機業界の動向予測

即時分析:今四半期、世界で最も急成長する空港はどこか?

December 20, 2023

2023年第4四半期に最も急速に成長する空港について分析します。

Cirium Aviation Analytics - on the fly

今四半期、世界で最も急成長する空港はどこか?

2023年の最終四半期が始まった今は、世界のどの空港が最も急速に成長しているのかを考察するには絶好の時期です。昨年と今年を比較すると、東アジアの空港がランキング上位を独占しているのが分かります。というのも、昨年の今ごろは、この地域の多くの市場が、新型コロナウイルスのパンデミックを封じ込めるための措置によってまだ大きな制約を受けていたか、またはそうした制限から解放され始めたばかりだったからです。

実際、今四半期は世界の上位100空港のほぼすべてについて、昨年同期よりも利用が多くなっています。

これらのアジアの空港のうち、どこが最も成長しているかについては、以下に示した通りです。私たちはこのリストを作成するにあたり、提供座席数(座席キャパシティ)の点において世界で最も利用が多い100空港を調べました。 以下のフォームに記入することにより、トップ100空港の全容を閲覧することができます。実際、今四半期は世界の上位100空港のほぼすべてについて、昨年同期よりも利用が多くなっています。

メキシコ政府による代替空港へのキャパシティの移行作業が進められているメキシコ・シティ国際空港など、ほんのわずかながら例外もあります。今四半期にキャパシティが減少するもう一つの空港はオスロ空港です。これには、ノルウェー政府による閑散期のキャパシティ削減戦略が反映されています。

前年同月との比較ではアジアの最近の渡航制限解除に大きく左右されてしまうため、パンデミック前からの空港キャパシティの推移を見ることも大切です。最も利用の多い100空港に絞って見ると、2019年第4四半期以降、世界で最も急成長した空港はメキシコのカンクン国際空港となっています(4年前にはまだ全面開港していなかった北京と成都のそれぞれ新空港は除外されていることに注意してください)。このリストには載っていませんが、パンデミック前よりも運営規模が小さくなったままの空港も数多くあります。その中には、モスクワの2つの主要空港やアジアの香港国際空港、ヨーロッパのミュンヘン空港など、座席数の減少率が2桁になった空港も含まれています。アメリカで2桁の減少率となった主要空港には、シカゴ・オヘア国際空港、フィラデルフィア国際空港、デトロイト・メトロ空港、サンフランシスコ国際空港などがあります。


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