Ciriumは本日、需要予測のための新しいデータセットであるDiio Signalsをリリースしました。
DiioTM Signalsは、需要指標を収集することにより、スケジュールプランニングと収益管理を改善します。この新しい需要予測データは、機械学習を使用して、どの指標がどのルートで需要を増大させるかを特定します。
ほとんどの航空会社や空港で使用されている従来モデルでは、トレンドを過去のデータに当てはめて需要を予測していました。パンデミック下で市場が混乱するにつれて、飛行機利用に影響を与えるリアルで動的な要素を表現するコンテキストデータを考慮できないこの方法は、うまくいかなくなってきました。正確な需要予測を立てることは、ここ2年間でますます難しくなってきています。DiioTM Schedule Snapshotのデータを見ると、航空会社のネットワークプランナーたちが、2年前よりもはるかに頻繁に自社のスケジュールを調整していることが分かります。
航空会社と空港のためのDiio Signals
- 需要モデルの信頼性を改善する
- 最新データを読み取り、需要の変化を評価する
- 需要が急増するタイミングを把握し、収益を最大化する
- 真のビジネス機会を特定し、ターゲットマーケティングの質を向上させる
Cirium Signalsのスケジュール需要予測
Ciriumは、インサイトの一意のクローズドソースだけではなく非構造化されたウェブデータも自動的に取得し、それをクラウドベースの航空データ用ハブであるThe Cirium Coreに保存します。さらに、そのデータを検索や予約、運賃といった高品質な業界データと組み合わせます。これによりCiriumは、飛行機利用の需要と支払い意欲（WTP）の変化を長期・短期的視点から予測し、価格決定、計画立案、マーケティング、販売といった航空会社内の商業的手段を調整できるようになります。
Diio Signalsの最初のデータセットは、需要に影響を与えるビジネスイベントや会議を特定します。オーランドで連続して開かれる大規模な展示会がありますか？Diio Signalsはそのような展示会を見つけ出し、航空需要に与える影響を予測します。
需要はダイナミックに変動します。バルセロナでは、2019年1月、飛行機利用に影響を与える10件の大規模なビジネスイベントが開催されました。2020年1月に開催されたのは23件、2021年1月はわずか2件でした。Ciriumのデータでは、1月中にビジネスでの飛行機利用に影響を与える4件のイベントが開催されることになっています。
Diio Signalsは、各イベントを該当する空港にマッピングし、その空港へのトラフィックを予測します。また、当該イベントにより需要増が見込まれる実際の航空路についての予測も提供します。
航空会社と空港は、既存の需要モデルと予測を検証したり、補完したりすることができます。このデータにより、航空会社と空港は、需要変動を起こし得る事象に対する理解と洞察的知見を深めることができます。
Diio Signalsに登録した顧客は2週間に1回、SFTPを経由して提供されるフラットファイルのデータフィードを受け取ります。
ビジネスイベントに着目する理由
組織・企業の会合、会議、集会は、プレミアム運賃での飛行機利用やビジネスでの飛行機利用の重要な機会となります。しかし、こうしたイベントの規模や開催地は、年ごとに変わります。このような変動性により、入力データは、年次ベースの需要モデルに入力するには非常に質のよくない静的データになってしまいます。
この種のイベントはあまりにも頻繁で数が多く、手作業では追跡できないのです。
Ciriumは機械学習を活用することで、ウェブデータを特定、取得、分析し、それを需要イベントに転換します。そしてさらなる分析により、イベントの出席者がどこから来るのかについて、またそれらの出席者の飛行機利用に関する行動パターンについて特定します。
Diio Signalsは、Diio MiとSRS Analyzer向けの最新のアドオンです。Ciriumは、航空会社のプランニングのための最も正確で信頼度の高いデータと分析を提供しています。CiriumはDiio Signalsと最近利用可能になったDiio Schedule Snapshotを追加することにより、航空会社が、スケジュールの公開日まで遡っての検証から、予測用の豊かなデータセットの提供に至るまで、完全なエンドツーエンドのプランニングと分析を行えるようサポートします。
詳細情報
- 機械学習とDiio Signalsについてのウェビナーのオンデマンド配信を観る
- Diio Miと関連する航空会社プランニングのツールやデータについて詳しく知る
