- JTB Business TravelとCirium (シリウム) がウェイバー(運航トラブル、悪天候、自然災害などの際、エアラインが行う、発見済み航空券の変更手数料の免除措置)のプロセスを自動化する新サービスを発表
- ウェイバーが適用される場合、旅行者に手数料免除される事実をプッシュ通知することで、旅行者は遅延や欠航時に不必要な出費をすることなく、新しいフライトの予約が可能に
- 企業は1回の変更につき平均200米ドルの費用を削減できる可能性も
ニュージャージー州ジャージーシティ:2019年10月15日:世界的な旅行会社JTB Business Travelは、航空データとその分析の専門家であるCiriumとタッグを組み、顧客向けに空のダイヤの乱れによる影響を最小限に抑える新サービス「ウェイバー通知」を開始しました。
悪天候、空港閉鎖や空港職員によるストライキ、そして自然災害による空のダイヤの乱れは避けられません。そこで、すばやく旅行者の皆様に運行状況の通知を行うことが重要なポイントとなります。JTB Business Travelは、Ciriumが開発したウェイバー通知技術により、世界中の旅行客を襲うフライトの乱れに先手を打つ新サービスをご提供できるようになりました。
世界最大の旅行会社のひとつであり、年間売上130億米ドルを誇るJTB。その傘下のJTB Business Travelが新たなサービスを開始しました。ウェイバー通知サービスを活用し、旅行者の顧客満足度の向上と、出張者の経費削減を実現いたします。
このカスタマイズされたウェイバー通知サービスを利用すると、エアラインのウェイバーの適用が決定されると、自動的にメールやメッセージ通知が送信されます。これにより、旅行者は手数料免除について把握せずに、新しいフライトの購入手配をしてしまうミスを防ぐことが出来ます。
空のダイヤの乱れが旅行者の旅程に大きな影響を及ぼす場合、これまでもエアラインは変更手数料の免除対応を行ってきました。しかし、従来の連絡方法では、旅行代理店がウェイバーの対象となる旅行者を特定し、旅行日程の確認、連絡、変更に時間がかかり、旅行者にとってイライラするプロセスでもありました。そのため、この手数料免除措置が活用されず、追加料金を支払い新たなフライトを手配してしまうケースが多くありました。
このプロセスを自動化してほしいというニーズは非常に高まっていました。Ciriumのデータによると、2018年には世界中で390万以上のフライト、つまり1日に1万700便ものフライトが欠航、または30分以上の遅延がありました。これにより、世界中で4億7000万人もの旅行者が影響を受け、旅行の満足度そのものに大きな影響を及ぼしたと考えられます。また、旅程の変更により、多大な経済的影響が及んだ可能性があります。
CiriumのCEOであるJeremy Bowenは、このように語っています。「JTB Business Travelと提携を結ぶことを非常に嬉しく思っています。このサービスを導入した結果、旅行代理店やその法人顧客のコスト削減や合理化につながるはずです。これにより、さらにきめ細やかで素晴らしい旅行を実現できると考えています」
プッシュ型のウェイバー通知が、新たなビジネス価値を提供。旅行者のストレスも軽減へ
これまで、エアラインがウェイバーを適用するフライトと、そのフライトを利用する旅行者を照合することは、時間と労力のかかるプロセスでした。ほとんどの場合、旅行者は自分が手数料免除対象になったことを把握できていません。フライトに乱れが生じると、旅行者はフライトの予約を手配してくれた旅行代理店に電話し、長時間待たされ、イライラしなければなりませんでした。なぜなら、新しい便を探すために、電話での手配を余儀なくされていたからです。
旅行者がフライトを再予約する際は、勤務先の会社が費用を負担し、さらに旅行者自身で手配する場合が多いです。そのため、旅行客は手数料免除というメリットや、旅行代理店によるサポートを利用するチャンスを逃していました。
JTB Business Travelが提供するウェイバー通知サービスにより、手数料免除の手続きは自動化されます。これにより、これまで以上に多くのビジネス旅行客が、確実に手数料免除を受けられるようになります。また、企業は平均200米ドルほどの変更手数料の費用を削減できる可能性があります。
Ciriumが行った、旅行代理店の未使用チケットに関する調査によると、未使用のチケットのうち6~10%はウェイバーの対象であり、無料で返金や変更が可能だったというデータもあります。
JTB Business Travelの旅行技術ソリューション部長であるRussell Murataは、次のように語りました。「私たちはすでにこの3年間、Ciriumの技術を活用した『Trip Disruption Assistance』サービスを活用し、顧客をサポートしてきました。このサービスは、旅行者のフライトの遅延・欠航をリアルタイムで把握することを可能にします」
「そしてもちろん、ウェイバー通知サービスは、このサービスの延長線上にあるものです。旅行者が空のダイヤの乱れにより旅行計画の変更を余儀なくされた際、旅行者のストレスを軽減し、さらには出張費のコスト削減につながります」
Ciriumのソリューションは、このフライトの再手配プロセスそのものをさらに進化させています。同社が開発したAPIにより、リアルタイムの旅行情報にも柔軟にアクセスすることができます。複雑なデータクレンジングや開発コストも不要です。
CiriumのCEOであるJeremy Bowenも次のように語っています。「私たちはこれまで課題とされてきた手数料免除プロセスの合理化に取り組むべく、当社のフライトステータスデータと旅行者の旅程を統合する業界唯一のマッチングエンジンを開発しました。これにより、JTB Business Travelは事前に混乱を把握することで、旅行者への影響を最小限に抑えられるようになります」
その結果、JTB Business Travelは旅行者への迅速な情報伝達と先回りするサポート体制を作り、顧客の旅行体験のさらなる向上を実現しました。Ciriumが航空運賃を比較サポートするtClaraや、デルタ航空および航空券発券取引情報を取り扱うARC (Airline Reporting Corporation)と協力して行った調査によると、頻繁に飛行機を利用する人や出張する機会の多い人の77%が、「航空機を利用する出張においてもっとも重要なことは、欠航や遅延がないこと」だと回答しています。この新たなウェイバー通知サービスにより、出張者のストレスが軽減され、航空券を購入している企業にはさらなる価値が提供されることでしょう。
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編集担当者様への注釈事項
JTB Business Travelについて:
JTB Business Travelは、世界の旅をリードするJTB傘下にあるグローバルブランドです。JTBは世界39か国、143都市、508拠点以上のネットワークを展開しています。JTB Business Travelは、世界のビジネス旅行を牽引する業界の先駆者として、積極的に新技術を採り入れ、革新的なサービスを提供し、企業やそこで働く人々のためのより良い旅行体験の実現を目指しています。
JTB Business Travelのビジネス旅行に対するアプローチは、予約のみに焦点を当ててきたこの業界のこれまでの慣習とは非常に対照的なものです。JTB Business Travelは、ビジネス旅行に関するあらゆるコンテンツと包括的な先進技術を使い、旅行者、旅行代理店、そして企業に対して、さらに効率的な旅行管理ツールをご提供します。出張は、企業にとっては高額なコストであり、また旅行者にとってはストレスの多いものでもありました。しかし、JTB Business Travelがご提案する新サービスは、企業のコスト削減を実現し、旅行者により快適で生産的な体験を提供します。
Ciriumについて:
Cirium®は航空分析の情報源として世界で最も信頼されています。強力なデータと最先端の分析を提供し、幅広い業界関係者をサポートしています。航空会社、空港、旅行会社、OEM、金融機関が業務を最適化し、十分な情報に基づいた意思決定を行い、収益増大を加速させるために必要となる明瞭性とインテリジェンスを提供しています。
Cirium®はRELXの事業であるLexisNexis® Risk Solutionsの一部であり、専門家およびビジネス顧客向けに情報をベースとした分析と意思決定ツールを提供しています。RELX PLCの株式は、ロンドン、アムステルダム、ニューヨークの各株式市場において、以下のティッカーシンボルを使用して取引されています。ロンドン:REL、アムステルダム:REN、ニューヨーク:RELX
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